校長挨拶

 本校は、山口県内唯一の市立の商業高校であり、明治17年に全国で7番目の商業学校「赤間関商業講習所」として開校されて以来、今年で135周年を迎えます。卒業生は2万9千人を超え、県内はもとより、国内外の各界・各方面において有為な人材として活躍しておられます。本校には校訓はありませんが、校訓に代わる精神として、①建学の精神である「善良の商賣」、②明治38年度から使っている歴史あるクラス名「仁」「義」「礼」「智」「信」「和」「浄」の心、③校歌の歌詞を、それぞれ伝統的に大切にしています。
 本年度、全日制課程については、2・3年生は商業科5クラスと情報処理科1クラス、1年生は商業科4クラスと情報処理科1クラスという編制です。また、定時制課程については、二部制定時制高校である下関双葉高校の開校に伴い、本年度から本校の生徒募集が停止となり、2~4年生が商業科1クラスずつとなっています。いずれの課程、科におきましても、それぞれの特色を生かしながら、「就職も進学も強い 元気下商―生徒が主役の学校づくり・未来に富める人づくり―」という「めざす学校像」の実現に向けて様々な取組を進めています。
 下商では、日々の実践の中で「凡事徹底」を重視し、「進んで挨拶をする」「時間・約束を守る」「服装・身なりを整える」「掃除を徹底する」という四つをその柱としています。挨拶や服装、礼儀などについては、これまでも地域の皆様から高い評価をいただいてきたところですが、改めてこれらを徹底したうえで、これからの社会で求められる「前に踏み出す力・考え抜く力・チームで働く力」といった「社会人基礎力」を育成していきたいと考えています。
 本校は、商業高校として、社会の変化に対応する商業教育の充実に努めています。その中で、進路実現や将来の仕事に役立つ様々な資格の取得にも力を入れており、全商1級3種目以上の合格者50人以上をチャレンジ目標として、お互い切磋琢磨して取り組んでいます。また、日商簿記検定にも力を入れ、本年度で6年目となる高崎商科大学との高大連携「Haul-A(ホール・エー)プロジェクト」等の取組の成果として、平成29年度の卒業生は4名、平成30年度卒業生は5名の生徒が、最難関とされる日商簿記検定1級に合格するという全国でもトップクラスの実績を残しています。また、そのうち3名が、税理士試験科目合格を果たし、また1名は、最難関国家資格である公認会計士試験(短答式)に合格しました。
 部活動、生徒会活動、学校行事等においても、生徒の幅広い人間力の育成をめざしています。部活動では、昨年度は、剣道部、ワープロ部、珠算・電卓部、美術部が県代表として全国大会に出場、出品しました。その他、陸上競技部、弓道部、ソフトテニス部も中国大会出場を果たしています。また、国内外の姉妹校との交流も積極的に行っています。鹿児島商業高校、韓国・釜山のケソン(開成)高校とは、長年にわたって相互訪問等の交流を行っており、一昨年度は、トルコ・イスタンブールのカバタシュ高校と、新たに姉妹校の盟約を結びました。
 また、コミュニティ・スクール制度を導入して3年目となり、学校運営協議会の委員の方々から御意見や御協力をいただき、「下商と下関をさらに元気に」をテーマに「地域とともにある学校づくり」を進めています。これからも、下関市の商業高校として、地域との連携の広がり、深化を模索していきたいと考えています。
 今後、教育活動をさらに充実させ、生徒の成長や進路実現をしっかり支えていきたいと考えておりますので、皆様方の御支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

平成31年4月1日
 下関商業高等学校 校長  藤本 茂